福祉サービス事業所見学会

 去る8月13日(水)、PTA研修の一環として「障害福祉サービス事業所 かけはし」と「福祉サービス事業所 のびる」を見学させていただきました。それぞれの事業所での利用者さんの活動の様子や施設内を見学し、卒業後の地域での生活や、親亡き後の将来について深く考える貴重な機会となりました。


【福祉サービス事業所 かけはし】

 かけはしさんには、19歳から68歳までの幅広い年齢の利用者さんが在籍していて、現在32名の方が通所されています。見学中も利用者さんが笑顔で職員の方に話しかける姿が印象的で、安心して楽しく活動されている様子がうかがえました。

 利用者さんの「好きなこと」を活かした漁業の競り市場での清掃作業や、地域貢献としての護岸清掃など、いくつかのグループに分かれて様々な活動に取り組まれているそうです。働く事だけでなく、活動の合間にはスポーツレクや忘年会など、リフレッシュの時間もしっかり設けられており、生き生きとした様子の写真を見ることができました。

 また、日替わりの昼食はなんと450円で栄養満点のおいしいご飯が楽しめるとのこと。見せていただいた食事の写真はどれもおいしそうで、利用者さんの毎日の楽しみになっていることがよく分かりました。


【福祉サービス事業所 のびる】

 続いて訪れたのびるさんには、現在48名の利用者さんが通所しており、年齢の上限無く幅広い方々が利用されています。6名の車いす利用者さんもおられ、それぞれが無理のない範囲で活動に参加されているとのことでした。

 厨房見学では、利用者さんそれぞれに役割があり、集中して作業に取り組まれていました。特に、サーターアンダーギーを揚げてた方の姿がまるでベテラン職人のように印象的でした。物づくりの棟では、革細工や小物づくりが行われており、革の小銭入れや魔除けの「サン」、紅型柄の髪ゴム、糸かけ曼荼羅など、かわいらしく温かみのある作品が並んでいました。端切れの革やビーズなども余すところなく活用し、手指の訓練にもつながる活動を行っていました。


 今回ご案内いただいた「かけはし」の濵元さん、「のびる」の名幸さんには、お忙しい中、私たちのために貴重な時間を割いていただき、卒業後の地域での暮らしや親亡き後の生活など、私たち教師や保護者にとっても胸に刺さるお話をたくさん伺うことができました。あらためて感謝申し上げます。

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